先日、通っている福祉施設で宛名書きの訓練をしたのだが、その結果に対してのスタッフさんのコメントが興味深かった。

突然だが、僕は字がヘタクソである。
というか、アナログ作業全般において、手先が不器用である。

集中力はスゴイから、たま〜〜に「ハンコを二重で押してもブレずにピッタリ重ねられる」……みたいなミラクルを起こす事もあるのだが、筋肉の文脈でパワーが必要な作業だったり、情報があちこちに散っているものを処理する場合には、病気による体の虚弱さやワーキングメモリのゴミさが相まってミスが多い。

そんなこんなで、宛名書き、自分の中では6割くらいの完成度でござった。今まで伝え聞いていた話では「字が綺麗でないと相手に失礼」みたいな常識があるとの事だったので、「事務……向いてないのかな……」とちょっと凹み気味であったのだけれど、スタッフさんにチェックしてもらった際にその凹みを共有した所、「字の綺麗さは習字スキルに左右されるので、一般的にはそこまで重要視されない」との事だった。目からウロコ〜〜〜〜。

字の綺麗さというよりは、書き崩したりしていないか(読みやすいか)とか、過度に縦のラインが歪んでいないか……などが、「相手に敬意を払っているかどうか」の基準になるそうだ。

言い切り型人間の大罪……(((◜ω◝)))

「〇〇は失礼！」「〇〇しなければならない！」などの言い切り構文は、重ねるとこういう呪いを産み出すのだ。自分に課すだけならば自滅しても自業自得で済むからともかくとしても、人に教える立場の人間は、教えられる側が偏った思想に傾倒しないような言い回しをするのが大切なのでは？？？と思った。真面目で一途な人ほど言葉に縛られるので、僕と同じような真面目ちゃん達は視野が狭くならないように要注意だ。真面目なヤツがちょっと ふしだらに生きた所で、社会的に迷惑なヤツにはならないと思うので、お行儀よくを心得ながらも共にチョイ悪を目指そう(?)

因みに、「呪いがまた一つ解けた」の旨を日報報告のスタッフさんに報告した所、「ドラゴンボールのように、そうやって重しを少しずつ外していただいて、もっと素早く動けるようになると良いですね」みたいな返しをされて「流石や〜〜〜！」となった。そういう所が好きだぞこの施設の人たち😂

「〇〇してはいけない」は、鍛錬を積むための重し……その発想はなかったわ……戦う時には確かに、重しは敵の強さを見て適宜外した方がいい。悟空さだって本気出す時は重し取ってただ！

逆にいうと、日頃から重しをつけて鍛える部分は自分で選んで良いっちゅうこっちゃ。

「人に迷惑かけない程度に弱点克服したい時」とか「長所を伸ばす為に必要な縛りだと思う時」だけ重しを大事にすればよろしいのでは。お、なんかスーパーサイヤ人になれそうな気がしてきた。

その内、進化を突き詰めて「身勝手の極意」レベルで反応できるようになれたらイイなぁ……( ˘ω˘ )